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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(2)1988年9月 東京
学術展示
緑内障・白内障の同時手術の成績—ECCE+PCL+trabeculotomyの成績
Treatment of glaucoma and cataract by simultaneous extracapsular cataract extraction, posterior chamber lens implantation and trabeculotomy
小紫 裕介
1
,
近藤 武久
1
Yusuke Komurasaki
1
,
Takehisa Kondo
1
1神戸中央市民病院眼科
pp.416-417
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210687
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緒言 緑内障と白内障の同時手術はふるくから行われ,特に近年のmicrosurgeryの発達による手術法の進歩に伴い,数々の良好な成績が報告されている。さらに,緑内障眼に対する後房レンズ移植も緑内障に及ぼす影響は少ないとされ,緑内障・白内障の同時手術に際しても積極的に後房レンズを移植しようとする方向にある。今回我々は緑内障手術としてtrabeculotomyを選択し,ECCE+PCL+trabeculo-tomyのtriple procedureを施行したのでその成績につき報告する。
対象 1986年11月より1988年4月の間に,原発開放隅角緑内障並びに嚢性緑内障を伴う白内障29例42眼に対しECCE+PCL+trabeculotomyを行った。症例の内訳は男性13例17眼・女性16例25眼,原発開放隅角緑内障22例33眼・嚢性緑内障7例9眼,年齢分布は41〜93歳(平均72.6歳)であった。術後の経過観察期間は4〜21ヵ月(平均10.3ヵ月)であった。
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