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特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (3)
学術展示
外転神経麻痺の逆輻輳現象
Inverse convergence in cases with abducens nerve palsy
湯田 兼次
1
,
熊谷 直樹
1
Kenji Yuda
1
,
Noki Kumagai
1
1横浜市立大学
pp.408-409
発行日 1988年4月15日
Published Date 1988/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210345
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- Abstract 文献概要
緒言 外転神経麻痺患者で麻痺眼固視状態のときには,多くは健眼の内斜視を伴い,健眼のみに解離性の内転眼振を認める.このような症例ではときに輻輳検査で,内転していた健眼が外転方向に動き,正位に戻ることがある.この場合健眼は,輻輳検査で視標を近づけると外転し,遠ざけると内転し,あたかも輻輳が逆転したようにみえる.このような現象は,現在まで記載されておらず,これを仮に逆輻輳現象と名付けることにした.今までに本現象を明らかに認めた症例は3例であるが,そのうち2例に外眼筋筋電図,electrooculogram (EOG)の検査を行うことができた.そこで,この2例の筋電図,EOGの所見を添えて,本現象を紹介したい.
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