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特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (5)
学術展示
瞳孔緊張症長期観察例の対光反応の分析
Natural history of light reaction in tonic pupil
中島 正之
1
,
菅沢 淳
1
,
岩崎 義弘
1
,
内海 隆
1
Masayuki Nakajima
1
,
Jun Sugasawa
1
,
Yoshihiro Iwasaki
1
,
Takashi Utsumi
1
1大阪医科大学眼科学教室
pp.1012-1013
発行日 1987年8月15日
Published Date 1987/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210158
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- Abstract 文献概要
緒言 我々は第33回日本臨床眼科学会において,瞳孔緊張症(以下本症と略す)の対光反応の分析について報告1)し,本症の対光反応は副交感神経刺激型(cholinergic pattern)を呈し,対光反応における縮瞳量が少ないことから,本症は神経麻痺の要素に自己のアセチルコリンに対する過敏性が加わったものと考按した.また,本症の診断には0.0313(2-5)%塩酸ピロカルピン液(以下PLと略す)2回点眼による反応を検査する方法が有用で,瞳孔の変動は面積でもってとらえることが必要であると結論づけた.今回,本症の多数例および2年以上長期観察した症例について対光反応,ならびに0.0313%PL点眼による影響を再検討したところ,興味ある知見を得たのでここに報告する.
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