連載 眼科医のための推計学入門(5)
代表値の群間比較:ノンパラメトリック検定
大野 良之
1
1名古屋市立大学医学部公衆衛生学教室
pp.878-882
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210127
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ノンパラメトリック検定法
標本測定値が変数変換後も含めて正規分布すれば,代表値(平均値)の差はt検定を中心とした検定をすればよい.しかし正規分布が仮定できないあるいは分布型が不明の場合には,母集団の分布型について一切仮定を設けない検定法(ノンパラメトリック検定法とか分布によらない検定法という)を適用する.代表値の群間比較のためのノンパラメトリック検定法には,ウィルコクソンの符号付順位和検定,ウィルコクソンの順位和検定(マン・ウィットニーのU検定),クルスカル・ウォーリスのH検定などがある.今回はこれらの検定法につき解説する.
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