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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (2)
学術展示
YAGレーザーによる水晶体前嚢切開時の水晶体変化について
Scanning electron microscopy of the lens after anterior capsulotomy using YAG laser
富田 真美
1
,
矢部 京子
1
,
中村 悦子
1
Mami Tomita
1
,
Kyoko Yabe
1
,
Etuko Nakamura
1
1埼玉医科大学眼科学教室
pp.266-267
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209654
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緒言 水晶体嚢外摘出術の前処置として,すでにYAGレーザーによる前嚢切開が,臨床に応用されている(図1).切開は十分な大きさが得られ,しかも水晶体内部および周囲組織には破壊作用が及ばない照射エネルギーを検討して行うべきである.そこで人眼において,種々の条件で前嚢切開を行い,特に照射エネルギーの違いによる切開創の形状および水晶体実質の破壊状態を比較するために,走査型電子顕微鏡にて観察した.
方法 装置はQ-switch Coherent System 9900YAG Ophthalmic Laserを使用した.水晶体全摘術施行予定5例5眼に,執刀約1時間前にミドリンP®にて極大散瞳のうえ,PeymanワイドフィールドYAGレーザーレンズを用いて行った.パルス数は1に固定し,エネルギーを1〜3mJと変えて,瞳孔領約1mm内側の6時方向に1発,切開を行った.
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