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特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その1)
学術展示
CT scan像よりみたblowout fractureの自然経過
The prognostic value of computed tomography in blowout fracture of the orbit
今井 済夫
1
,
坂井 豊明
2
,
西巻 知佐子
2
Sumio Imai
1
,
Toyoaki Sakai
2
,
Chisako Nishimaki
2
1小諸厚生病院眼科
2新潟大学医学部眼科学教室
pp.174-175
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209334
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- Abstract 文献概要
緒言 現在,blowout fractureの治療に関して決定的な見解がなく,早期手術をするという説1),一定期間の経過観察後に改善のみられない例には手術をするという説2),早期手術は不要とする説3)があり混沌としている.元来,自然治癒する傾向があり,手術することなく軽快するもののあることが知られ,自然治癒の報告もみられるが,その改善の機序は明らかにされていない.我我は数年来,blowout fractureに対して,初診時の症状・所見にかかわらず非観血的治療だけで経過をみているが,全例日常生活での複視は消失し手術を必要とした例はなかった.そこで,今回,症状改善の機序につき検討し治療の原則を明らかにしようとした.
方法および対象対象は1982年5月から1983年12月までに当科を受診し精査ができ,複視消失時まで経過観察できたblowout fracture7例で,眼位・眼球運動・眼球陥凹・forced duction test等につき検査した.上顎洞への眼窩内容の陥凹の状態については,受診時と日常視での複視消失時にCT scanを行い,前額断層および矢状断層の像にて比較検討を行った.
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