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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その6)
学術展示
外傷性低眼圧の臨床的検討—自然寛解機序と手術時期について
Clinical study of hypotony following blunt ocular trauma. Natural history and surgical therapy
難波 彰一
1
,
白木 京子
1
,
山内 昌彦
1
,
北庄司 清子
2
,
松山 道郎
1
Shoichi Namba
1
,
Kyoko Shirakia
1
,
Masahiko Yamauchi
1
,
Michiro Matsuyama
2
,
Kiyoko Kitashoji
1
1大阪市立大学医学部眼科学教室
2大阪市立北市民病院眼科
pp.786-787
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209221
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- Abstract 文献概要
緒言眼球打撲後に起こる低眼圧はそのほとんどが一過性で,数日以内に回復するものであるが,稀に毛様体剥離が原因となり低眼圧が長期間持続することがある。この様な場合でも自然寛解することが多く,しばらくは保存的に経過を観察してもよいと思われる。しかし一定期間以上続くと,不可逆性の視力障害を招く危険がある故1),何らかの手術的処置を施し,眼圧を正常化させる必要がある。この保存的に経過を見てよい期間はどの程度なのか,何時手術に踏み切ればよいのか,手術方法も確立されていない現在では考え方はまちまちである。今回我々は眼球打撲後長期間にわたり低眼圧を持続し,1年以上経過を追えた10症例を検討し,自然寛解の機序と手術時期について若干の知見を得た。
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