Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
一つの病変で赤道部変性と網脈絡膜瘢痕双力の判定基準の幾つかを共有するものを両者の中間型とし,これについて記述した。中間型は検眼鏡所見を主に細隙灯顕微鏡所見を加味して以下のように分類した。
I.赤道部変性であるが,著明な色素増殖のため色素増殖性の網脈絡膜瘢痕の外観を示すもの。
II.基本が網脈絡膜瘢痕。a.小さい色素増殖性瘢痕が赤道部に帯状に集合し,赤道部変性様の外観を呈するもの。b.網脈絡膜瘢痕だが,また非定型的赤道部変性ともみなしうるもの。
III.赤道部変性と網脈絡膜瘢痕とが混在するもの。a.上記2病変が隣接して存在するもの。b.広い網脈絡膜瘢痕の中に赤道部変性が存在するもの。
なお赤道部変性と網脈絡膜瘢痕の螢光像の特長,すなわち若年者の典型的な赤道部変性では検眼鏡的には鮮明な境界が螢光像上は全く不鮮明であり,一方網脈絡膜瘢痕では検眼鏡的と同様螢光像上も境界鮮明であるという特長を参考にすることにより,中間型の判定をより確実に行うことができた。
赤道部変性患者201例,349眼について中間型をしらべた結果,I型は2例2眼に2個,II-aは4例5眼に11個,II-bは9例10眼に11個,III-aは9例(うち他の型との重複3例)9眼に11個,III-bは3例4眼中に4個,計27例30眼に39個見られた。
年齢的には中間型はほとんどが30代以上に見られ,30代以上の総数136例の17%に見られた。
This paper describes a clinical feature that lies in intermediate between equatorial degeneration and chorioretinal scar, the latter resulting from inflam-matory processes in the choroid and the retina. A series of 349 eyes (201 cases) with equatorial de-generations were evaluated by funduscopy, bio-microscopy and, occasionally, by fluorescein an-giography. We could distinguish 3 types of inter-mediate form of equatorial degeneration and chorio-retinal scar.
Type I Equatorial degeneration with marked pigment proliferation presenting an appearance of pigment-rich chorioretinal scar.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.