増刊号 眼科基本検査パーフェクトガイド—理論と実技のすべてがわかる
Ⅰ 眼科検査の理論と実技
網脈絡膜・強膜OCT
大音 壮太郎
1
,
宮澤 隆史
2
,
山田 達矢
2
1京都大学大学院医学研究科眼科学
2京都大学医学部附属病院眼科
pp.141-173
発行日 2017年10月30日
Published Date 2017/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212471
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理論編
OCT検査の目的・対象
光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)は,非侵襲的に眼底の断層像をイメージングする機器である。近年OCTが実臨床の場に広く普及し,今やOCTなしで高い診療レベルを維持するのは困難となった。
従来のOCTでは網膜の構造を定性的・定量的に評価することが目的であったが,ハードウェア・ソフトウェアの進歩により,硝子体・脈絡膜・強膜・網膜血管まで描出可能となり,最新のOCTでは眼底のさまざまな組織構造を評価することができる1)。
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