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特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その3)
学術展示
上斜筋麻痺の手術療法に関する研究—第3報頭位異常との関連における麻痺眼上直筋後の眼位ずれと反対回旋の検討
Surgical treatment of superior oblique palsy:Part 3. The effect of superior rectus recession of the paretic eye on the dynamic counterrolling with respect to ocular torticollis
市川 理恵
1
Rie Ichikawa
1
1岡山大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Okayama University Medical School
pp.364-365
発行日 1983年3月15日
Published Date 1983/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208855
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緒言上斜筋麻癖の手術療法において,先に,Biel—schowsky頭部傾斜試験(BHTT)の陰性化を目標にした患眼上直筋後転法が有効であり,術後の診断的むき眼位へもあまり大きな影響をきたさないことを報告した1,2)。今回は頭部傾斜時の動的反対回旋(Dynamic CounterRolling, DCR)を測定し.頭位異常と上下回旋ずれとの関連を検討した。
対象と方法未手術上斜筋麻癖20名(後天性12名)と術後例23名(後天性1名)に,一般弱視斜視検査とDCRの測定を行った。術後例は患眼上直筋後転術(SR群),2名,患眼上直筋後転術と下斜筋減弱術併用(SR-IO群),12名(後天性2名),上斜筋増強術併用(SR-SO群)2名,患眼下斜筋減弱術と健眠下直筋後転術併用(IR-IO群)3名と,下斜筋減弱術(IO群)4名(後天性2名)に分類した。
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