文庫の窓から
眼科諸流派の秘伝書(6)
中泉 行信
1
,
中泉 行史
1
,
斉藤 仁男
1
1研医会
pp.512-513
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208593
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12.南蛮流眼目之書
南蛮とはもと中国人が南方異民族に対してつけた呼び名であるといわれているが、わが国では16世紀の初め頃からヨーロッパ人を一般に南蛮人と呼んでいたようである。
1543年にポルトガル船が九州種子島に漂着したのを機に南蛮貿易が開かれ,1584年にはイスパニヤ船などがルソソ島から堺,平戸あるいは長崎などの港に来航するようになっていよいよ盛んとなった。それに伴ってもたらされたのがいわゆる南蛮文化,つまりポルトガル文化を中心とする西欧文化である。
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