文庫の窓から
眼科諸流派の秘伝書(38)
中泉 行信
1
,
中泉 行史
1
,
斉藤 仁男
1
1研医会
pp.228-229
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209350
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47.神教流眼科内障針秘書
神教流眼科は慶長年代の初め,竹生島*の弁財天祈祷によって夢中に授けられた法と伝えられている.
文化年代にその9世の孫,古澤元泰(源時英,号海庵,文化12年,52歳)という人が近江国(滋賀県),彦根,井伊掃部頭藩医官の隠居として江戸に住んでいた.この古澤元泰に埼玉県久喜町の佐藤純之助氏の曽祖父佐藤慶雲氏が教えを受けた.佐藤慶雲氏は文化年代より久喜町に眼科を業とし,代々慶雲を通称したといわれる.つまり,古澤元泰は先祖から受継いだ眼科を佐藤慶雲氏に伝授したことになろうか.
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