文庫の窓から
眼科諸流派の秘伝書(26)
中泉 行信
1
,
中泉 行史
1
,
斉藤 仁男
1
1研医会
pp.214-215
発行日 1984年2月15日
Published Date 1984/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209104
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35.留春園眼療原秘録
わが国の眼科諸流派は年代によって消長がみられ,寛文初年の頃には馬島流,穂積流,佐々木流,背木流,須磨流および山口流等が眼科の流派として一家をなしたといわれ(黒川道祐著「本朝医考」),その後,馬島流,家里流,笠原流,井花流等の流派が名をなし(小川剣三郎著「稿本日本眼科小史」),さらに文化,文政より天保年間には尾州の馬島流,信州の竹内流,江戸の土生流,あるいは筑前の田原流等が眼科諸流派興亡の中,一家をなしていたといわれている(福島義一著「日本眼科史」)。
前述のように文化,文政より天保年間の頃,馬島,竹内,土生,田原流等がそれぞれ盛業にあり,当時わが国四大眼科として知られていた。
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