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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
学術展示
肉芽腫性ぶどう膜炎に見られる毛様体帯の過蛍光点
Hyperfluorescent dots in ciliary body band in cases with granulomatous uveitis
木村 良造
1
Ryozo Kimura
1
1東北大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, School of Medicine Tohoku University
pp.494-495
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208584
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緒言肉芽腫性ぶどう膜炎による前房隅角病変についてはよく知られているが,螢光血管造影法を用いて行われた研究は著者の報告1)が内外において唯一のものである。同報告1)で著者は肉芽腫性ぶどう膜炎の際に毛様体帯にみられる過螢光点をはじめて記載したが,その本態に関して論及するまでにはいたらなかった。今回は未解決のままに残った毛様体帯の過螢光点の解明を目的とした。
対象および方法当科を受診した眼サ・レコイドージス8例8眼,疑結核性ぶどう膜炎2例2眼,およびVogt—小柳—原田症候群1例1眼を対象とした。各対象とも十分な全身的および眼科的検査ののち,著者の方法2,3)により前房隅角螢光血管造影を施行した。眼手術や眼外傷などの既往を有する例は対象より除外した。
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