Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
糖尿病による視神経障害は比較的稀とされているが,検眼鏡的所見に比して視力の悪い例に時折り遭遇することから,その関与を検討する口的で,網膜症者の中心ブリッカー値を測定検討した。
対象は網膜症の合併のあった56例114眼で,ダイレクトフリッカー装置(日本キーラー社製)により測定した。この結果,螢光撮影により,乳頭より異常漏出のみられたものにブリッカー値の低下するものが多く,視力は0.1以上あってもフリッカー値が29Hz以下であったものが11.4%あった。経過観察の結果,乳頭面に異常螢光のあるもので,ブリッカー値が漸次低下するもののあったことから,循環障害による栄養障害がneuropathyに結びつき存在すると結論した。メコバラミン製剤を併用してその効果をみたところ,10Hz以上改善したものが10眼,10Hz以上低下したものが5眼観察された。
We performed CFF (critical flicker frequency) studies in patients with diabetic retinopathy in order to evaluate the possible presence of optic nerve damage in this disease. Our of 114 eyes (57 subjects) with variable degrees of diabetic re-tinopathy, 46 eyes (40%) showed the value over 40Hz. Pathological value of less than 25Hz was observed in 13 eyes (11%). CFF value of less than 30Hz was found in 13 eyes (11%) in spite of visual acuity level over 0.1.
An impairment of CFF value was significantly correlated with presence of neovascularization from the optic disc.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.