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疲れたときには音楽を—フリッカー値のはなし
pp.90
発行日 1966年2月10日
Published Date 1966/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203578
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人間の精神活動は,いうまでもなく大脳の働きによって行なわれる.そこで大脳の機能を検査する方法として,最も広く使われているのがフリッカー値の測定である.フリッカーとは光が「ちらつく」という意味だから,「ちらつき値」ともいう.
これを測るには,豆電球をつけておき,その前で,2枚の幅の広い羽根(セクター)をもったプロペラのようなものを,速度を変えながら回転させる機械を使う.先端に小さな穴があいている筒を通して,豆電球の光をのぞいてみる.羽根回転を早くすると光はちらつかないが,羽根の回転をだんだん遅くしていくと,光は回わっている羽根にさえぎられて,ちらちらし始める.
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