Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
血栓性疾患に対して行う薬物療法として現在では線溶療法は最も合理的な方法であると思われるが,現在尚その投与量ならびに投与方法について確立された方法がない。我々は各種の眼科領域における血栓性疾患に対してUrokinase療法を行い線溶活性の面からその効果を調べて次の様な結論に達した。
30×103IU/dayの投与最では十分の線溶活性を得るには少なすぎた。60×103IUをoneshotで静注しひきつづき30×103IU/hourの割合で連続6時間点滴静注を行った結果治療開始10分後にはELTが短縮し,euglobulin分画fibrin/平板法,α2—PI,SK活性化ELT等を指標として血中線溶活性の程度を判定した場合十分な活性が得られたと考えられる。
以上の結果ならびに臨床成績からUrokinaseの投与量は1日量240×103IUを必要とししかも十分な線溶効果を得るためには最初に60×103IUを静注し引きつづき180×103IUの量を6時間持続点滴静注する方法が最も効果的な投与力法であると考えた。
There are no established dosages and administra-tion methods of urokinase for the treatment of thromboembolic ocular diseases. We treated a few thromboembolic ocular diseases with urokinase, and then examined blood fibrinolytic activities in terms of euglobulin lysis time and by the standard fibrin plate method with euglobulin fraction. We also measured α2-plasmin inhibitor.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.