Japanese
English
総説
緑内障の薬物療法—その新しい局面
Medical therapy to Glaucoma:A new situation
東 郁郎
1
Ikuo Azuma
1
1大阪医科大学眼科学教室
pp.753-758
発行日 1978年5月15日
Published Date 1978/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207660
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はじめに
最近,緑内障の薬物療法は新しい局面に向つて動きつつあると思われる。
その第1は,極初期の緑内障の扱いを巡つて,従前であれば緑内障の疑いという段階で既に縮瞳剤治療を始めることが多かつたのであるが,視機能に障害のみられない高眼圧症との異同が問題視されるようになつて,治療対象とする条件が論議されている。それは,ピロカルビンのような優れた点眼薬でも全く副作用なしとしないことから,患者に必要以上の負荷を与えるべきでないという考え方が生れてきたからである。
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