Japanese
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連載 眼科動物園・8
遺伝性白内障マウス(その2)
Hereditary cataract mouse
岩田 修造
1
Shuzo Iwata
1
1名城大学薬学部生体物理化学研究部門
1Laboratory of Biophysical, Chemistry Faculty of Pharmaceutical Sciences Meijo University
pp.474-478
発行日 1978年3月15日
Published Date 1978/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207620
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眼異常が多発するマウスの中でも,劣性遺伝子により発現する遺伝性マウス白内障は特に珍らしいものであり,現在までにNakanoマウスといわれるcac系統種のみしか発見されていない。それも21年前に日本で発見8)されて以来,この劣性遺伝性白内障マウスのみが大切に継代保持されて研究に供されてきた。
その研究とは,先月号で述べたごとく,1967年までに遺伝的解析8),形態学的観察18),タンパク質の変動9),1価陽イオンの変化10)などであり,さらにこのマウスの飼育・生長に関する種々の情報が蓄積された。そして,この自然発症モデルとしてのマウス白内障解明のために,次の研究のステップに入ることになる。
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