Japanese
English
産科 双胎
紙様児を伴つた一卵性双胎の1例
A case of single ovum twins with a foetus papyraceus
小坂 清石
1
,
本多 啓
1
Kiyoishi Kosaka
1
1新潟大学医学部産婦人科教室
pp.55-57
発行日 1962年1月10日
Published Date 1962/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202557
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緒言
双胎において,1児は充分な栄養供給のもとに正常な胎内発育を遂げるのに反し,他の1児は何等かの母体側或は胎児側の原因によつて子宮内発育を遂げ得ず死亡した場合,その死亡児は発育した他児により圧迫され,漸次水分及び羊水が吸収されて所謂紙様児となつて娩出される事が稀に見られる。
われわれは最近,1卵性双胎の1児は妊娠10カ月で正常産をしたが,他の1児は妊娠約5カ月まで発育後死亡し紙様児となつて娩出された1例を経験したので報告する。
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