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I.総括
著者は第1報において集団治療,特に学校集団治療を中心として各種治療法の成績及び適応症に触れ,診断基準についても言及した。診断基準に関しては西欧の見解特にMac Callan氏分類,及びWHOの診断基準につき批判を加え,次いでトラコーマ委員会分類にも若干の考察を加えた。更に集団治療は之を運営する眼科医が充分に考察を加えないと,折角の治療も無効或は有害の場合も生じ,現在でも此等の治療に依り難治化,抗療化している患者も少くないので有効な治療法を検討した。
第2報に於ては農村に於けるトの再発再燃を重視しその実体を調査し,此の再発等が農村ト減少の隘路であることを見出した。即ち農村トが減少しないのみか治癒し難い症例を生じ易い原因に関しては,第3報に於てその分析を行い,組織自体の難治性,抗生物質の耐性,ウイルスの変化,無批判的に行われるト手術等に関し述べ,特に後者はその大きな原因と考えられるので,その適応症及び後治療の重要性を強調した。
Herein, we present the summary of what have been stated in the previous reports I~V and some comments on what may be called the blind-spots observed hitherto in mass-treat-ments of trachoma.
If due attention is paid to remedy such blind-spots, the mass-treatment of trachoma my be yet rewarded with good results and ever secure them.
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