談話室
恩師故鹿児島茂先生の銅像について—鹿児島茂先生の憶い出 其の六
南 熊太
1
1久留米大学医学部眼科学教室
pp.1639-1640
発行日 1958年11月15日
Published Date 1958/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206515
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昭和30年7月10日(日曜日)熊本市大江町九品寺597の鹿児島眼科病院(院長は茂先生の御長男鹿児島真氏)の自宅に於いて故鹿児島茂先生の銅像除幕式が行われた。此の日私には色々の予定があつた。7月5日附の御葉書にて石原忍先生より『日本医師会からの依頼で来たる7月10日午前8時から.日本短波放送で研究回顧を放送する予定になつております。もし御都合が宜しかつたら御きき下さい。』と御知らせ下さつていましたので,久留米市眼科医関係の方々,久留米大学医学部学生等にも通知しておいたのであるが,私は此の石原先生の御放送を聞いて急ぎ福岡市に行き,福岡県社会保険審査会,九大眼科研究会に出席した上にて,熊本に向つたのであつた。
国鉄鹿児島本線筑後川鉄橋(久留米駅のすぐ近く)附近では,汽車の中から,鹿児島先生の墓が,梅林寺の墓地の高台の上に夏の陽を受けて,一際くつきりと見られた。
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