談話室
眼科史料(4)—川本幸民著「気海観瀾広義」について
福島 義一
pp.1637-1638
発行日 1958年11月15日
Published Date 1958/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206514
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(1)はしがき
西洋物理学の我が国伝来は,医学に較べると遙かにおくれた様である。当時,蘭学では現代の物理学のことを窮理学と呼んだが,その内容は自然科学一般,気象学,海洋学なども含んだ甚だ広範な学問であつた。
成書として最初に訳述刊行せられた蘭訳物理学書は青地林宗著「気海観瀾」(1825年文政8)で,この書に収載せられた術語は長く我が物理学用語の源泉となつた。
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