Japanese
English
臨床実験
先天性虹彩異彩症の1例
A case of heterochromia iridis congenita
天沼 宏
1
Hiroshi Amanuma
1
1慶大眼科教室
1Dept. of Ophth., Keio University School of Medicine
pp.885-888
発行日 1958年6月15日
Published Date 1958/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206381
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I.緒言
先天性虹彩異彩症(又は異色症)は内外文献に依つて多数報告され,我国に於ては,甲野氏等に依る50例近くの報告がある。その中,一眼の虹彩が邦人の正常色調を呈し,他眼のそれが白人のように全体に帯碧灰白色を呈する所謂金銀眼は,私が調べた範囲では26例である。私は最近,一見して金銀眼を呈してはいても,これを仔細に検討すると,一部に境界明瞭な正常色調部を認める先天性虹彩異彩症(以下異彩症と略記)を観察したので茲に報告する。
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