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Ⅰ.緒言
自律神経剤の眼圧に及ぼす影響に就いては己に末梢性に作用する薬物について観察を発表して来たが,第3報で述べた如く,最近大橋教授,山田(昭和30年)は間脳,葡萄膜サイクルの眼血圧調整作用としての眼圧自働調整能の上位中枢として大脳皮質支配を考えた。そこで若し大脳皮質から間脳への伝導を遮断しつつ眼球を圧迫すればその除圧後に発生する軸索反射で間脳及び大脳皮質への求心性刺戟により眼圧上昇因子誘発の遠心性亢奮が無くなり眼圧恢復が遅延するものと推定される。そこで今回はこれを究明すべく眼局所に眼圧上昇に働く薬物を負荷した時の眼圧の変化と中枢そのものを遮断した時の眼圧の変動及びこれに眼局所に眼圧上昇に働く薬物を同時負荷した時の眼圧の変動により大脳皮質及び間脳支配の眼圧に対する態度を観察せんとした。それ故前者としてはコントミン,これにイミダリン,ピロカルピンを負荷し,後者としてはアプレゾリンとこれにイミダリン,ピロカルピンを負荷し眼球圧迫との二重及び三重負荷による正常眼,眼圧の変動を観察したが興味ある知見を得たので報告する。
Double loading test using bulbar pressure and contomine, triple loading test using bulbar pressure and Contomine+Pilocarpine or Contomine+Imidalin, double loading test using apre-solin, rnd triple looding test using Apresoline+Pilocarpine, or Apresoline+Imidaline were ad-ministered.
The variation of the ocular tension brachial blood pressure, and pupillatory diameter were observed during those courses.
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