今月の主題 高血圧症—今日の知識
治療
α遮断剤,α-β遮断剤
東海林 哲郎
1
,
飯村 攻
1
Tetsuro Shoji
1
,
Osamu Iimura
1
1札幌医科大学・第2内科
pp.1992-1993
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218013
- 有料閲覧
- 文献概要
交感神経系の受容体にはαとβがあり,最近はそれぞれがα1,α2とβ1,β2に分けられる.現在,α,βいずれの受容体遮断剤も降圧剤として用いられるが,α遮断剤は降圧効果の安定性や持続性に欠けるものが多く,日常臨床で使用しうる薬種は僅少のものに限られる.中枢のα受容体を介するとされるclonidineを除けば,純粋なα遮断剤としてはprazosinが,またα-β遮断剤としてはlabetalolがあげられるにすぎない,以下にはこれらを中心に述べる.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.