Japanese
English
臨床実験
アグラヌチトーゼに見られた眼変状
The ocular symptoms in aganulocytosis.
三橋 美喜雄
1
M. Mitsuhashi
1
1慈恵会医大眼科
1Ophth. Dept. of Jikeikai Medical Coilge
pp.482-484
発行日 1956年3月15日
Published Date 1956/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205660
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アグラヌチトーゼAgranulocytoseは1922年Schultzによつて初めて独立疾病として命名せられたものであり,臨床的には高熱Angina及び血中の顆粒細胞の消失を主徴として好んで青年期以後の女子を侵すものであるが,男子及び小児にも稀ではないのである。
本症は何等の認むべき原因が無くてVirusが病源であると考えられる場合もあるが,他方各種の化学的物質の中毒の場合も多く,Salvarsan,Aminopyrin,Sulfamin Saioxsial, Tibionによつても起すものである。眼科的にはAgranulocytoseの病変は今迄には殆ど報告を見ないのである。私は最近二例眼底所見の著しい変化を見其の中1例は解剖し組織的所見も得たので些に報告しようと思う。
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