特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来における診断のポイント—私はこうしている
主訴からみた疾患
変視症
松本 長太
1
,
坪井 俊児
1
Chota Matsumoto
1
,
Shunji Tsuboi
1
1多根記念眼科病院
pp.1462-1463
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210963
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- 文献概要
見ようとする物体が実際とは異なって変形して見える状態を変視症(metamorphopsia),見ようとする物体が実際より小さく見える状態を小視症(micropsia),見ようとする物体が実際より大きく見える状態を大視症(macropsia)という。小視症,大視症は変視症の特異な状態であるともいえる。各状態の原因は次の通り。
1.小視症
器質的には黄斑部の浮腫などにより,黄斑部の視細胞間の距離が正常より離れるために起こるとされている.機能的には調節不全麻痺により生じる。また生理的には輻湊によっても生じる。
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