今月の表紙
乳腺放射状硬化性病変
森谷 卓也
1
,
中島 一毅
2
1川崎医科大学病理学2
2川崎医科大学乳腺甲状腺外科
pp.29
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102717
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【症例の概要】
70歳代前半女性.乳癌検診で異常を指摘されたため,精査目的で来院した.マンモグラフィでは左乳房C領域に腫瘤状変化を伴う構築の乱れがありカテゴリー4と判断,乳房超音波検査でも類似の病巣が指摘され,硬癌の可能性が疑われた.また,dynamic MRIでは早期造影され,wash outされる腫瘤像であった.針生検では乳頭状病変と間質の硬化性変化を伴う良性病変と診断されたが,臨床的に悪性を完全に否定できないため,病巣部のprobe lumpectomyが実施され,最終的に放射状硬化性病変(良性)の診断が得られた.
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