Japanese
English
臨床実験
特異なる様相を呈せる角膜結核腫(全角膜円盤状結核腫)の一例
A case of Tuberculoma corneae.
瀬尾 孝之
1
Takayuki Seo
1
1日医大眼科
1Ophthalmic Dept. of Nippon Medical College.
pp.20-23
発行日 1956年1月15日
Published Date 1956/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205570
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緒言
視器に起る結核性病変には多種あるが,角膜に発生する結核腫は,該組織の特異性に依るか又は特殊な解剖学的関係に依る為か極めて稀である。私は最近左眼疼痛を主訴として訪れた,一見腫瘍状病変を呈せる鞏角膜変性症の1例を見,其の視機能の殆んど消失せる事,外観が著しく容貌を損する事並びに其の所見が腫瘍を疑わしめた為,患者の要求と相俟つて保存的治療を打ち切り眼球摘出術を施行した後,其の組織学的所見により初めて角膜結核腫なる事を発見した一症例を経験し得たので茲に報告し,大方の批判を仰ぎ度いと思う。
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