Japanese
English
症例
Ependymomaの様相を呈せるOligodendro gliomaに就て
One Case of Oligodendroglioma
広津 三明
1
Mitsuaki HIROTSU
1
1静岡厚生病院外科
1Surgery of Kosei-Hospital, Shizuoka
pp.316-317
発行日 1953年6月20日
Published Date 1953/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201251
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Oligodendro gliomaは從来グリオーム中比較的少く統計上これを見ても東西の別なく可なりの低数を示している.
全般的に欧米に於けるOligodendro gliomaの発生率は平均4.1%を占むるに過ぎない,本邦では欧米のそれより梢々多い程度であるが全グリオームとの比較頻度は矢張り遙かに低い状態である.Oligodendro gliomaはCushing及びBaileyのグリオーム分類態形に依ると,Medullo blastの成熟細胞であるOligodendrogliaから発生する外胚葉性良性腫瘍で多く成人の大脳皮質下に発生する事は知られているのであるが,之と良く似たグリオームにEpendymomaがあり,これも外胚葉性腫瘍でPrimitive Spongioblastの分化したEpendym Zellenから発生する良性腫瘍でその多くが脳室壁のEpendymから発生するのである.所が非常に稀に之の脳室壁に関係を持つてEpendymomaに類似したOligodedro gliomaが発生することがあり,星野氏等は之をCellular typeのEpendymomaとして分類しているがEpendymomaに似たOligodendro gliomaとの中間型とすべきか或は移行型とすべきか,其の分類に苦しむ場合がある.
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