Japanese
English
連載 眼科図譜・226
単眼児の1例
A Case of Cyclopian Fetus
原田 敬志
1
,
小嶋 一晃
1
,
杉田 元太郎
1
,
三宅 三平
1
Takashi Harada
1
,
Kazuteru Kojima
1
,
Gentaro Sugita
1
,
Sanpei Miyake
1
1名古屋大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology Nagoya University, Medical School
pp.1019-1020
発行日 1976年9月15日
Published Date 1976/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205509
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〔解説〕
生後48時間で死の転帰をとつた単眼児の1例について臨床像・病理組織像を報告する。
病例は,2回経産で28歳の女性に生まれた単眼児で前方後頭位により満期産で出産した。生下時体重は,2,510gであつた。臨床的にまず前景に立つのはその特異な風貌であり,proboscisあるいはtrompeと名付けられる棒状の鼻を上方に挙上すると,2対の眼瞼によつて区画された結膜が現われ,さらに十分開瞼すると痕跡的な角膜が2つ認められた(第1図)。典型的な小頭症もみられた。
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