連載 眼科診療の管理・1【新連載】
1.診療管理の必要性とその内容
湖崎 弘
1
Hiroshi Kozaki
1
1湖崎眼科病院
pp.492-493
発行日 1976年4月15日
Published Date 1976/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205452
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1.眼科診療の現状はどうであろうか。昔から患者数の多い科でもあつたが,さらに最近は老人医療保険の普及で,患者数が多くなり過ぎて困つているというのがおおかたの眼科クリニックの現状であろう。
次には疾患の変遷のため,感染性疾患が減り視機能障害が主体となる,いわゆるred eye clinicからwhiteeye clinicにうつり変り,診療の主体が検査となつてきた。したがつて診療室の面積の大部分を,検査器械が占めることになり,それにより当然検査員が必要となる。かくして眼科の診療室は患者と器械,検査員とが占領し,広くもないclinicが全く人と物で身動きできなくなつているのが,現在の眼科診療であろう。
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