Japanese
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連載 眼科図譜・218
光凝固を行なつた特発性虹彩嚢腫の1例
A Case of Spontaneous Iris Cyst Treated with Photocoagulation
大原 國俊
1
Kunitoshi Ohara
1
1東京大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, University of Tokyo School of Medicine
pp.5-6
発行日 1976年1月15日
Published Date 1976/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205392
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〔解説〕
虹彩嚢腫,なかでも特発性虹彩嚢腫はきわめて稀れなものとされている。発生異常が関与していると考えられ,若年者に好発し,増大によつて種々の合併症を惹起する場合がある。著者は特発性虹彩嚢腫と考えられる1例に遭遇し,アルゴンレーザーを用いて光凝固を行なうことによつて嚢腫を縮小せしめることができた。
症例は40歳の女性で,虹彩嚢腫の診断のもとに近医より紹介され,当院分院外来を受診した。左眼前房内に,前房容積の約1/3を占める虹彩嚢腫を認めた。嚢腫の存在は約11年前に指摘されていたが,自覚症状がほとんどなく放置されており,嚢腫はその間に約2倍大となつたという。
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