Japanese
English
臨床報告
乳幼児の眼窩部腫瘍とその血管造影
Venography for Orbital Tumors in Children
山本 節
1
,
田渕 昭雄
1
Misao Yamamoto
1
,
Akio Tabuchi
1
1兵庫県立こども病院眼科
1Department of Ophthalmology, Hyogo Children's Hospital
pp.915-919
発行日 1974年8月15日
Published Date 1974/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205167
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緒言
乳幼児の眼窩およびその周辺の病変には先天性異常によるものが相当あるが,眼窩部腫瘍もかなりの頻度でみられ,診断困難なものも少なくない.それらの中には予後の悪いものも含まれており,迅速かつ慎重な態度で臨む必要がある。眼窩部疾患の補助診断法として,一般レントゲン検査,眼窩部の血管造影,orbitography,ラジオアイソトープを用いたscanning,超音波診断法など種々の検査法が行なわれている。中でも血管造影法が最も明瞭にして,しかも,実用的と考えている。
私たちは最近,乳幼児における眼窩部の血管腫,眼窩内脳髄膜嚢瘤,神経線維腫などの症例に対して血管造影を行ない,診断治療上非常に有効であつたので報告する。
Venography via the frontal or angular vein was conducted in 5 cases with suspected orbital tumors. When supplemented by clinical and radiologic findings, the present method proved uniquely effective in the diagnosis of the site, size and the extent of the tumor.
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