学会印象記 第9回北日本眼科学会
グループディスカッション
小児眼科
浦山 晃
1
Akira Urayama
1
1東北大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Tohoku University School of Medicine
pp.2031-2033
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204671
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1971年6月12,13の両日,青森市において開催の第9回北日本眼科学会(第33回東北眼科学会と合併)の際,五つのグループディスカッションが催され,そのひとつとして「小児眼科」が行なわれた。
主催者の弘前大学眼科,入野田教授から最初にこの企画について相談を受け,世話人を依頼されたとき直ちに思つたのは,全国的な規模で行なうか,それとも地方的なものにするかの件であつた。毎年秋季の日本臨床眼科学会の際に,同時に行なう中央的なグループディスカッションのひとつとして小児眼科がとりあげられてから,もはや5年になる。最初の1967年には自由演題であつたが,翌年からは世話人の肝煎りで,一つの特別講演と一定の主題のもとに集められた講演とが行なわれている事は御承知の通りである。しかし今回の北日本学会の如く開催地が地方にかたよつている場合には,参加者の範囲が限られてくるので,予め主題を限定してかかることには無理がある。そこで,今回は,小児眼科に関心を持つ者同志が,互いに資料を持ち寄つて意見なり疑問なりをゆつくり話合う場を提供するという主旨で,演題も自由に,小児眼疾患に関する一般として募集した。幸いにしてそれぞれの病院や学校において,自らの興味を以てなされた仕事について多数の応募があり,一部は一般講演に回すなどして,10題を揃えることができた次第である。
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