Japanese
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綜説
大動脈炎症候群をめぐる眼科的諸問題
Ophthalmological Problems of the Aortitis Syndrome
浦山 晃
1
Akira Urayama
1
1東北大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, School of Medicine, Tohoku University
pp.1461-1468
発行日 1968年12月15日
Published Date 1968/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410203972
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大動脈炎症候群とは,大動脈および基幹動脈の特殊な動脈炎により発現する多彩な症候を総括する病名で,いわゆる高安病,脈なし病,異型大動脈縮窄症などを包含し,それぞれの症候単独に,あるいは種々の組み合わせからなつている。
本現の沿革を顧みると,歴史的には,最初眼科領域に発している。すなわち,明治41年高安右人氏の症例報告「奇異なる網膜中心血管変化の一例」ならびに同席の大西,鹿児島氏の症状追加にはじまり,爾来,中島,岡村,百々,柳田,その他多くの本邦諸家の追究を経て,広く海外にも高安病Takayasu's disease, Takayasu Krankheitとして認められるに至つたことは,誇らしくも周知の事実である。
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