Japanese
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臨床実験
健常結膜嚢内および前眼部起炎性細菌の抗生物質耐性(第3報)—耐性ブドウ球菌の出現頻度およびファージ型の動向について
Drug Resistance in Bacteria Isolated from Normal and Infected Eyes.:III Development of Phage Types and Isolation Frequency of the Drug Resistance in Staphylococcus Aureus
葉田野 博
1
,
飯島 亨
2
Hiroshi Hatano
1
,
Tohru Iijima
2
1東北大学医学部眼科学教室
2東京同愛記念病院眼科
1Department of Ophthalmology, Tohoku University School of Medicine
2Ophthalmic Clinic, Tokyo Doai Hospital
pp.1963-1968
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204658
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緒言
著者らの1人飯島は1963年2月より7月までの6カ月間,東京都墨田地区において外眼部感染症より採取した病原性ブ球菌104株に対する抗生物質の感受性およびファージ型について検討し,第1報に報告したが,その後,日本化学療法学会においてもブ球菌耐性研究班を組織し,ブ菌の抗生物質感受性を全国的に検討するために,菌の感受性測定法の規準を一定し,その成績を相互比較し得るようにし,各地における結果を年次的にまとめて報告している7)〜11)。
一方,菌の耐性とファージ型の関係,耐性菌の地域的差異などについても検討を重ねていたので,それらの発表を参照考慮するために著者の成績を公表せずにおいた。しかし,その後,眼感染菌に関する報告も多数行なわれ1)〜5),耐性菌に対する知見も進歩したので,われわれはこれらの諸成績を参照考察し,今後の臨床的応用にも資する目的をもつて第1報,第2報を含めて,第3報において総括的に記述することとした。
We compared our results of phage types and isolation frequency of the drug resistance in staphylococcus isolated from normal and infect-ed eyes with the results of Research Commit-tee on the drug resistance in staphylococci in Japan.
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