Japanese
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特集 網膜と視路の電気生理
網膜色素変性における臨床電気生理学的知見の推移
Survey of Clinical Electrophysiological Aspcts in Retinitis Pigmentosa
高橋 利兵衛
1
Rihei Takahashi
1
1岩手医科大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, School of Medicine, Iwate Medical University
pp.15-21
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204427
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I.はじめに
一次性網膜色素変性の本質的起因はなお不明であるが,その変性初発部位は視細胞にあるとする考え方が台頭し,視細胞,特にその外節の脆弱性が証明1)〜6)されるに及び,視紅の分子レベルにおけるpathogenesisの追跡研究4)7)が重要性をおびつつある。
網膜の進行性変性破壊のために,失明の悲運におびえる本症患者を日常診察する臨床医としては,本症の完成期に患者を見出すことが多いために,その対策に苦慮する現状であつて,この昏迷を一日でも早く脱却したいと念願するものである。
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