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特集 第17回日本臨床眼科学会講演集(その2)
学会講演集
弱視の治療経験および弱視の定義について
On the amblyopia. its difinition and the experience results of the treatment
山下 龍雄
1
Tatsuo Yamashita
1
1日大眼科
1Department of Ophthalmology, School of Medicine, Nihon University
pp.297-300
発行日 1964年3月15日
Published Date 1964/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202904
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いわゆる弱視の名のもとに,わたくしどもの眼科外来を訪れた児童のうちには,器質的疾患も明らかで治療を加えるというよりも,むしろ教育の対象となる社会的弱視も相当数あつた。しかしここでは医学的弱視,すなわちAmblyopia (以下単に弱視と呼ぶ)についての治療経験を述べ,それをもとに弱視の定義,分類にも触れ,皆さまの御批判をこう次第である。
弱視の定義はBargerterに従い「器質的変化がないか,あつてもそれでは説明の出来ない視力低下をいう。」として,そのような外来患者に治療を加えた。その数は114名であり,そのうち64名は第1表の如く,単にC.Lの装用練習をしているうちに視力が改善されてきた。
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