談話室
流行性角結膜炎の院内感染について
菅原 脩二
1
1能代市民生病院眼科
pp.91-92
発行日 1964年1月15日
Published Date 1964/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202871
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我々臨床医にとつて,流行性角結膜炎(以下流角炎と略す)の院内感染は,常に悩みの種となる問題である。流行期がおとずれるたびに,その予防対策に腐心しながらも,かならずしも期待どおりの結果が得られずに,懊悩している方が,非常に多いにちがいない。
なるほど,流角炎についての学問的研究は沢山あつてその全貌がほぼ明らかになつているし,また,各種消毒液は,アデノビールス殺菌には殆んど役に立たず,手指の消毒は石鹸で洗い流すしか方法がないことも,既に研究されてはいる。
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