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点眼薬改良に関する研究グループ研究発表会について
水川 孝
1
1大阪大学
pp.69-76
発行日 1964年1月15日
Published Date 1964/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202866
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点眼薬改良に関する研究グループは昨秋大阪で開かれた第16回日本臨床眼科学会を機会につくられたが,その目的は(1)近年各科領域とも薬物治療は長足の進歩がみられ,眼科領域においてもその恩恵を浴してはいるが,ただ眼科独得と自負できるはずの眼局所療法の技術は未だに古来から使われている点眼水が主であること。(2)ことに点眼水製剤はその作用機序が主として結膜嚢内での治効を期待した時代と大差がないままであるし,次から次へと続出する新薬を点眼剤として使用する可否もその製剤技術は旧態依然の考え方で決め,眼内移行を必要とするものについても,特別な配慮なく使用されている現状で,大いに改良すべき諸問題点があると思つたからである。初回の昨秋は同好の方々(医学・薬学・生物物理化学方面)に趣旨をつたえ,お互いに研究範囲を一応下記の如くきめた。
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