Japanese
English
臨床実驗
眼屈折度の分布型に関する知見補遺—CharlierのA型分布函數による表現に就て
A Remark on the frequency Distribution of Ref action
神谷 貞義
1
,
山本 純恭
1
,
堀内 徹也
1
1奈良医大眼科
pp.476-479
発行日 1954年4月15日
Published Date 1954/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201832
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前論文で人間以外の他の動物,例えば正常家兎眼に於て,その屈折度の分布を調べると,人間と同じ様に生後間もない頃は比較的正規分布に近いが,成長と共に分布は次第に中央に集中して正規分布から歪んだ,所謂高峰分布型を示すようになる。従つて人眼に於ける眼屈折度の分布が特に中央に高いという事は,本来が正規分布である可きものが,対社会的乃至文化的影響の結果正規分布から歪んだものではなくて,その中央に特に高い分布を示す事それ自体が生物学的自然であらねばならぬと述べた。
この見解の上に立つて眼屈折度の分布を観察の対象としようとするならば,我々としては,その分布のありのままの姿をそのまま眼屈折度の分布型として受けとることが望ましい。
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