特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(47)血液成分の動揺が眼房水成分に及す相關に就いて
鈴木 兵衞
1
1東京鐵道病院眼科
pp.293-295
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201783
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眼房水の生成機轉,就中眼房水の糖質が血液中より如何なる機序によつて移行するかという點について明らかにするため,2,3の基礎實驗の後,家兎に濃厚葡萄糖液或いはアドレナリンを注射して,血糖を急激に或いは緩徐に増加上昇させて,その際眼房水及び腦脊髓液の含糖量が如何に血糖の消長に追從するかを逐時的に觀察し,些か結果を得たので報告する。
第一實驗では,家兎の耳靜脈より50%葡萄糖液をpro/kg2cc注射して血糖を急激に上昇させ,第二實驗では1000倍アドレナリンをpro/kg0.05cc皮下注射して血糖を緩徐に上昇させて夫々逐時的に全身或いは血清の含糖量及び眼房水,腦脊髓液の含糖量を測定觀察した。
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