特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(48)第一眼位に於ける兩眼網膜對應子午線の相互關係に就て(第2報)
木村 泰三
1
1九段坂病院眼科
pp.295-296
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201784
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私は第1報(日眼57巻第2號)に於てMaddox氏正切スカラと小桿とを以て軸廻斜位を測定する方法に就て述べ,更に健常眼者に該斜位を測定した結果,スカラの垂直板で測定した値(γ)と,横板で測定した値(γ')とでは符號及び大さを異にする事が多い事實より,網膜の生理的歪みに言及した。
此度は健常眼者22名に就き,垂直,水平方向の外に,180°を15°及び30°づつ12或は6等分した斜め方向に於て測定し,各方向に於ける軸廻斜位度の變化より,其の方向の兩眼網膜對應子午線(網膜甥應中央斜識線—假稱)の相互關係を考察せんと試みた。
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