特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(20)私の試作した2.5m用試視力表に就て
山地 良一
1
1和歌山醫科大學眼科
pp.198-200
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201756
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現在,視力検査を行う際に用いられている試視力表は何れも検査距離が5mになつている。然し學校に於る身體検査室,大病院の豫診室等を除いては,一般には眼科の診療室は5mの余裕のないものが多い。1mを3尺3寸として,5mでは2間4尺5寸となり,日本間の0疊の長い方を利用しても猶,不足な譯である。この爲,廊下,待合室を利用したり,鏡面による反射等によつて之を補つている樣である。一般の視力測定には,之等の方法でもさ程不便を感じないが,検眼を時間をかけて落着いてやりたい時には,やはり間に合せの處置では具合が悪い樣である。
この樣な事から,2.5m用試視力表を試作し,再三實驗校正を重ねた結果,充分所期の目的に適するものを作る事が出來たので,茲に發表する。
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