特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(21)牛眼に對する透鞏膜後毛樣體ヂアテルミーの効果
中川 順一
1
,
鈴木 昭治
1
1市立札幌病院
pp.200-205
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201757
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牛眼には,古來良法がない。古くより,虹彩切除,管錐術が行われたが,近時虹彩嵌頓術が推奨されている(Weekers)。又,偶角切開及びGo—niotomy (Barkan),偶角穿刺Goniopurcture(Scheie 1950)は若年性緑内障の初期に對して優秀であると言われている。
牛眼は,前房偶角の先天性發育異常に因つて起ると信ぜられているが,その變化は,あるものは眼壓亢進の結果と論じ,Weekersの如きは器質的變化よりはむしろ神經血管系異常を重視している。一般に緑有障の本態は,從來考えられていたよりはるかに複雑であり,單なる器械的,物理學的見地のみでは理解に困難であり,機能的平衡異常としては把握せんとする傾向にある。
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