特集 第6回日本臨床眼科学会講演集(普通講演)
(26)私達の試作した亂視表に就て(第1報)
山地 良一
1
,
保田 正三郞
1
1和歌山醫科大學
pp.133-135
発行日 1953年2月15日
Published Date 1953/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201422
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亂視の存在と亂視軸の方向を自覺的に検査する方法として,亂視表はかなり以前から,用いられている。諸氏により色々なものが考案されているが,現在最も普及している亂視表は,石原氏萬國試視力表の最下段に附された半星芒型のものであろう。之は10°おきに實線を描いたものである。之に次いで,石原氏亂視表が廣く用いられている樣であるが,之は前のものを全星芒型とし,中心に黑圓,地に細い實線を以て同心圓を描さ,放射線には30°毎に菱形の色視標を附して認識を容易にしてある。
最近,中島式亂視表が出されたが,之は實線の代りに破線を用い,全星芒型として15°おきに放射線を描き,その30°毎に圓形色視標を附している。之に續いて井上氏の黑地亂視表が出されているが,未だ入手出來ず,検討の機愈を次に讓りたいと思う。
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