特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(1)偏光アノマロスコープに依る色神檢査
中村 陽
1
1日本醫大眼科
pp.111-113
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201737
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色神異常の精密診斷として從來用いられて來たナーゲル氏のアノマロスコープは,コルリマトール細隙の幅を變えて均等試驗を行なう爲にその波長の純度が低下する缺點があつたものである。ここでこの缺點を除く爲に偏光プリズムと偏光板及びスモークウエツジを應用して,細隙を動かすことなしに混色及び單色光の量を變える方式が,東京大學工學部日置隆一助教授及び日本醫科大學中村康教授の共同研究として考案され,その試作品は既に日置助教授1),中村教授2),同初田講師3)4)及び私の發表紹介した處である。
其後更に改良の爲臨牀實驗を繼續し,今回色神異常を分類し得る成績を見るに至つたので此處に報告する次第である。
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