特集 眼科臨床の進歩Ⅰ
日置氏色覺計(偏光アノマロスコープ)に就いて
初田 博司
1
1日本醫科大學眼科
pp.911-916
発行日 1952年11月15日
Published Date 1952/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201324
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まえがき
色神の検査の目的は先天性色神異常を分類してその職業選揮を指導すると共に,後天性色神異常の性質を検討してその色神異常を生すべき疾患の診断に資するものである。
此等の色神異常即ち色盲及び色弱の検査の方法としては從來反射光を用いる方法とスペクトル分散光を用いる方法の2つが行われている。石原氏色盲検査表の如きは前者であつて,臨床検査に際して簡易にして便利であり,後者の方式をとるものはNagel氏アノマロスコープであつて實験と色神異常の程度を數的に表現し得て精密にして確實であるという樣に夫々の特色をもつて居り,検査の深淺の必要目的に應じて何れの方法によるかを決定すべきものである。
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